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喜心の裏に作った物置のこと。

喜心の新設物置が、3カ月ほど前に完成。
それまでは去年の8月の新喜心オープン前に慌てて用意した金属製の既成品物置しか無かったので、
収容量も不足している上に、母屋との見た感じの相性もよろしく無かったのです。

オープンから半年以上、さて、収容量と美観の問題をどう解決するかと画策してきたプランが最終決定しまして、
喜心の定休日毎に建設作業を進めること数ヶ月、やっとこ完成して、

気分がスッキリしている、わたくし(喜心の助手)宮ちゃんなのであります。

この物置建設にあたっての課題は、いくつもありまして、

1、喜心の店舗イメージに反してはいけない。

2、合わせて喜心店舗の、前の持ち主が残してくれた、
  価値ある歴史的建造物との相性を崩してはいけない。

3、周辺の町、吹上町や河崎町の古い町並みの意匠をなるべく取り入れたい。

4、上の課題を満たすため、当然、ヒノキ又は杉を主要材料にした木造にする。

5、材料費は、市販されている中でも比較的安価な既製品の金属製物置と同等か、
  それよりも安価でなければいけない。

6、こちらも予算の都合上もあって、誰の手も借りずに、
  全て自分一人で完成させられる設計でなければいけない。

7、限られた土地面積の中に、木材寸法から割り出し、有効利用も考慮しつつ、
  なるべく多くの収納量を満たせるようにしたい。

このような課題を、全てバランス良く満たす為の計画が、
わりと時間がかかる作業だったのでありましたが、
ここで、景観、美観、実用性の成就の上に、経済性の優位も達成出来たらば、
これ、喜心を守ることになりますし、大袈裟に言えば日本を救う解答の一つにもなる、、、
だろうとの使命感から、どうしてもやるべきと思っていたことなのでした
(重ね重ね大袈裟ですみませんが、、、)。

でまあ、せっかく自分なりに苦心した仕事だったので、
なにかの参考にして頂ければと思い、完成写真と構造図面をアップしたのでございます。

f0168084_14352538.jpg

サイズは横1.75m×縦3mです。
市販されている材木は2mか3mか4mもしくは約1.8mの規格が多いですから、
それに合わせていれば、カットする手間も少なくて、
材料の無駄も少ないってわけです。
屋根に使った透明の波板も、3枚並べると1.8m強になって、巾1.75mの建物にピッタリ。

組み立ては、仕事が簡単な様に、インパクトドライバーを使って、
大体7cm前後の長さのビスで止めています。

そして、組み上がった骨組みに、板を縦に並べてビス止めして行き、
そのままでは板と板のつなぎ目に隙間が出来るので、
隙間を塞ぐ為に棒状の材木をビス止めすれば、下の写真の様になって外壁の基本は完成です。

f0168084_14353778.jpg


基本がビス止めの建物ですから、簡単作りな分、
喜心の母屋の様に、築85年も耐えられないでしょうけど、ま、こちらは物置ですから、
その辺は諦めておきまして、、、

ところで、喜心の母屋、昭和2年の建築で、築85年にして、
未だに雨漏りの一つもしないと言う素晴らしい仕事っぷり。
この建物の建築をした人達の高い技量をひしひしと感じ入り、
随所随所に気品と風格と知性を感じさせる意匠が取り入れられていて、
かつ、庶民が住処にして使い勝手の良い実用性も兼ね備えていて、
本当に前の持ち主のご先祖様と建築した大工さんには、頭下がりつつ勉強させて頂いてます。

縁あってこの建物の世話をする立場になりましたからには、
さらにもう85年は、このまま使い続けられる建物として保存していこうと意気込んでいるところであります。

余談ですがハウスメーカーの作る建て売り住宅よりは、
ひょっとすると新築するとき2〜3倍とか高額になるやもしれませんが、
5倍永く使い続けられれば、こちらの方が経済的だってことになります。

喜心には、たちまちこのような家を新築する経済力は有りませんけどね、
このような建物を造ることの出来る現代の名大工がみえましたら、
ぜひ頑張って、日本に良い家を増やしていって欲しいなと思ってます。



料理とは無関係な長々なブログ記事でしたが、最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

宮。
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by kishin-yk | 2012-09-28 15:33 | メーキング喜心 | Trackback | Comments(0)
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